
ネッビオーロ種から造られる最高級赤ワインの一つ、バルバレスコ。今では「王のワイン」と呼ばれイタリアワインを代表するバローロに並ぶ「女王のワイン」として知られていますが、19世紀末までは、バローロ程の知名度はなく、バルバレスコで採れたブドウでバローロのワインが造られることもよくありました。
1894年に当時アルバ王立醸造学校の校長だったドミツィオ・カヴァッツァ氏が9つのブドウ農家を結集してバルバレスコ初の生産者組合カンティーネ・ソチアーリを創設し、バルバレスコと記載したラベルで販売しました。同組合は1920年代に解散しましたが、1958年に小さなブドウ農家を存続させるため、バルバレスコ村の司祭による呼びかけで19のブドウ農家が再び結集。こうしてプロドゥットーリ・デル・バルバレスコが誕生したのです。